Thermaltake 様より、ゲーミングキーボードの Thermaltake X1 RGB を頂きました。
2週間使用しましたので、その使用感を書きます。
スペックをチェック
- 参考価格:12900円
- 寸法(幅x奥行x高さ) :464.98mm x 170.52mm x 40.39mm
- 重さ:約1600g
- キー種類:Cherry MX Blue(いわゆる青軸)
- 押下圧:50g
- レイアウト:108キー JP配列 + マルチメディアキー
- フロートタイプ(キーが土台から"生えている"ようなタイプ)
- キーボードカラー:RGB LED
- USBポート x1
- 3.5mm ステレオミニプラグ x1
- 付属品:パームレスト、交換キートップ(Q W E R A S D Fのみ)キーキャップ引き抜き工具
ここで注目すべきはなんといっても機能面でしょう。キーボード本体にUSB2.0ポートと3.5mm ステレオミニプラグ、マルチメディアキーを搭載しています。
▲付属品一覧。これだけ揃っているのはハイグレードモデルならでは。
使用感
実際に使った感想です。
スイッチ関連:キー設計◎、メディアキー◎ かなり作り込まれている
キー設計について
▲付属の引き抜き工具で簡単に抜ける。
青色のスイッチの上部には、LED。
ゲーミングキーボードといえば、キースイッチといってもいいほどキーの出来はキーボード全体の使いやすさを左右します。
ひとえにキーの設計と言っても、スイッチの種類、キーピッチ、配列など多くの項目が存在し、それらの調和が取れていることが重要。
どれか一つでも欠けていれば使いづらい、という感触を受けてしまいます。
実際、私が持っていたキーボードでも、「キーピッチがちょっと広くてミスタイプが多い」、「配列が独自で違和感がある」、「キーがガタついていて押しづらい」などなど、様々感じることがありました。
しかしながら、このキーボードでキーの押し心地に関してなにか特段困ったことはありません。
配列は日本語108キーで、ちゃんと変換無変換もついていて、エンターキーも逆L字。
配列に関しては完全スタンダード、一切標準的に配列から外れていないところが最大の良いポイントだと思います。
キーに触れたときの左右前後のガタツキもほとんど感じません。
キーピッチも良い距離感で、キーとキーの間に指が当たって変に押してしまうこともないです。
これは正直な感想ですが、キーに関しては文句の付け所がありません。
メディアキーが分離している
よく、[Fn]+[F5]で音量アップなど、ファンクションキーを利用しているものがありますが、例えばこの例なら音量アップとF5が入力されてしまい、不利益を被ることが多々ありました。
このキーボードはそこを回避するために右上のところにまとめて、
- 音量変更ホイール
- ミュート
- 停止
- 前の曲
- 再生、一時停止
- 次の曲
がまとまっており、"誤爆"防止になっています。
▲いちいち音楽プレイヤーなどを開かなくて良いのが嬉しい。
なお、ファンクションキーとFnをあわせる機能としては、ブラウザ起動、LEDエフェクト変更などが割り当てられており、常用はしない機能がまとまっています。
Cherry MX Blueの感覚
私の個人的な話になりますが、青軸キーボードに関しては、触ったことはあるものの、常用したことはありませんでした。
カチャカチャいってうるさいイメージで、少し触れづらい印象を持っていました。
実際、今までは赤軸を使っていましたし、青軸にはぶっちゃけあまり興味がありませんでした。
なぜかというと、青軸は赤と対局にあるから、です。
- 赤軸:クリック感(カチカチ):なし 押下圧(反発感):低め
- 青軸:クリック感(カチカチ):あり 押下圧(反発感):高め
私にとってベストなのは上記、「カチカチせず、スムーズに押せること!」という先入観を持っていました。
ですが、実際つかっていると、案外 このクリック感が仕事する場面が多い。
音と感覚で直に押した感じが伝わるので、ゲーム中に押せてるか押せてないかがしっかりわかります。
赤軸ではあまり感じ取れていない部分で、良いフィーリングでした。
文字入力の場面においても同じで、打っている感覚が強いので押し損じのミスが減った印象。
しかも、打った感じがタイプライターみたいで気持ちいい。
ただ、うるさいのは変わりませんので、VCではバンバンクリック音が鳴り響きます。
ここは要対策ですね。
イヤホンジャックとUSBは、思った以上にかなり便利
キーボードからは1本の太いケーブルが出ており、末端でPCに接続する用のケーブルに分かれています。卓上の配線がスッキリするのは嬉しい。
実際に3.5mmポートにイヤホンを接続しましたが、聞き取れるノイズはありませんでした。
キーボードや他の配線からノイズが出がちですが、そこらへんの対策はしっかり行われているようです。
USBポートでは、マウスを接続し、遅延等がないことは確認できました。
ただ、私はマウスバンジーを使用しているので結果として机の上にケーブルが散乱してしまい、本末転倒になってしまいますので、今はMicroUSBケーブルを指して充電用にしています。
ワイヤレスのゲーミングマウスやヘッドセットを使っている方は、ここにレシーバーを挿すとマウスからかなり近い位置に配置できるので良いと思います。
安定感、高さはグッド。サイズ関してはややデカの印象
▲実際の私の机の上。ごちゃごちゃしていて申し訳ない...。
キーボード本体に1.6kgの重さがあり、キーを押したときにたわんだりする感じは一切しません。足もちゃんと機能していて滑りづらく、高さも稼げています。
キーを打つときの高さは個人的には非常に良い感覚です。
サイズに関しては、テンキー付きのキーボードなのでソコソコ大きいです。
ベゼルがキーから2.5cmぐらいあるので、ベゼル狭めのものと比べると結構差があります。
特に机が小さい人はサイズに注意でしょう。
また、パームレストがついているのですが、それをつけると私の環境でははみ出してしまいました。
手前にキーボードを置くタイプの人間なので、今のところはつけていません。
豊富なライティング
Thermaltake公式サイトから制御ソフトをダウンロードすると、キーボードのLED発光パターンを簡単に制御することができるようになります。
こちらのページで発光パターンや同期機能についてみることができます。
発光パターンに関しては、かなりバラエティに飛んでいます。
よくある単色発光、虹色発光だけでなく、音楽の波形を模擬的に表示するものやPC温度を読んでそれによって色を変える機能など、PCパーツメーカーだからこそ実装しているようなものが多く見られました。
Thermaltake商品でRGB対応のものであれば、このソフト1つで制御可能で、PC温度に合わせて全体の色が変わったりするようです。
残念ながら私はThermaltake製品を他に持っていないので試せませんが、男のロマンですね。
さらに、専用アプリを接続することで、ライティングや遠隔キーボード、スマホの疑似コントローラー化ができます。
使い方はちょっと難しいので、公式マニュアルを参照したほうが良さそうです。
P92から。
スマホがPCをLAN上で見つけられない場合は、コマンドプロンプトでipconfigと入力してPCの宅内側のIPアドレス192.168....を入力する必要があります。
ちょっとそこは手間でしたがスマホアプリのほうが個人的には設定がしやすかったです。
▲公式がLEDを全面に使用した動画をアップしています。
詳しい使用感はこちらもご参照ください。
まとめ:シンプルなのに高機能
ゲーミングキーボードですが、キー配列や設計に特殊な部分が一切ない。
今まで普通のメンブレンキーボードを使ってきて、初めてゲーミングキーボードを使用する人でも触りやすいキーボードです。
とにかく使いやすさを重視し、誤爆防止、デスク美化に務めている設計が素晴らしいと思います。
フルサイズのゲーミングキーボードを探している人には自信を持ってオススメできる製品です。ジャンルとしてはMOBA、FPSなどなど何でも行けそうです。
▲青軸モデルの販売ページはこちらから。執筆時点で1万円を割り、約9400円。かなりお買い得と言える。
ちなみに、特にFPS向けで、押したときの反応地点が青軸より1mm短いCherry MX Speed(通称 銀軸)モデルもございます。
実際に触っていみると、本当にすこーし触れただけでキーが反応するので、ここらへんは好みです。
- 青軸:カチカチ しっかり押して反応する(2.2mm)押した感じが欲しい人向け
- 銀軸:スコスコ ちょっと押して反応する(1.2mm)とにかく早く反応して欲しい人向け