しーノート

出会ったものを伝えていく。esportsからスマホゲー、はたまた音楽と幅広く

【LJL】2017年SummerSplit、良かった所も悪かった所も。

LJL 2017 Summer Split Finalに行ってきた。

ずっと行きたかったesportsの大会に、ついに行くことができました。
それも、幕張メッセ イベントホールという大舞台での試合。

発表されてからずっと、この日を待っていました

 

 

大会概要

  • 会場:幕張メッセ イベントホール
  • キャパシティ:約4000人
  • 開催日:2017 年 8 月 26 日(土)11:00 開場、13:00 開演
  • 試合方式:Best of 5(5試合3本先取)
  • 対戦カード:DetonatioN FocusMe (1位通過) vs Rampage(2位通過)

 

見どころ

DFM vs RPGの対戦カードで2シーズン連続RPGが勝利。

王者と言われていたDFMは、大幅なポジションチェンジで改革し、シーズン成績を9-1で一位通過。

シーズン中のDFM vs RPGのマッチアップでは2回ともDFMが勝利し、今回はDFMが優勝できるのか、はたまた3連続でRPGか!というのが見どころ。

 

前シーズンと今シーズンのチーム編成

DFM

TOP:Yutapon → Paz

Jungle:Paz → Steal

MID:Ceros

ADC:Zerost → Yutapon

Support:viviD

 

RPG

TOP:Evi

Jungle:Tussle

MID:Ramune

ADC:YutoriMoyasi

Support:Dara

 

ここで注目すべきは、選手を変更したかしなかったか。

DFMは「やりたいロール(ポジション)でやる」

RPGは「国際大会に同じメンバーで行く」

というコンセプトがあり、こういった流れになりました。

 

今回の大会のよかった所

1.会場の広さ

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今回の大会の一番良かったところは、会場の広さではないでしょうか。
約4000人が会場を埋め尽くし、過去最大の規模による大会となりました。

それによって、チームコールや歓声など、配信では絶対に味わえない体験ができましたし、モニターの前で観ているよりも熱中できたと思います。

過去最高のキャパシティを成功させた事例として、今後のesportsオフラインイベントの1つの目標となりそうです。

 

2.最高の試合内容

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主観にはなってしまいますが、対戦が素晴らしかった、というのも良い点の一つ。
主流のチャンピオンを1ゲームも使わなかったCeros選手や、CS10.8を記録しつつ13キルを持ったYutoriMoyasi選手のトリスターナなど、LoLをやっていなくても凄いのが分かるレベルの戦いを魅せてくれました。

極限の集中力の中でとんでもないプレーが飛び出していたのが、目の前で起こっているという臨場感は、他では変えられないものですね。

 

3.各チームのブース出展

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「オフライン大会にきて良かった」と思える理由では、選手と会えるのが大きい部分を占めています。

一部リーグの6チームすべてがブース出展をしていて、DFMとRPG以外は常にブースに選手がいる、という状態でした。

チーム所属のストリーマーの人気も目立ち、LJL以外でもコミュニティの成長が見られました。

 

脱線しますが、僕は運良くブースに出てきたviviD選手と写真撮影できました。

 

ファンサービスも重要な活動の一つとして、プロゲーマーにとっていい機会になったのではないでしょうか。

 

悪かった所

1.会場の設営問題

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▲コスプレ集合写真の時の一枚。こんな感じで、なぞの壁で視界が阻まれている

 

まとめて、会場についての不満がひとつ。
1Fのホール部分が、360°観客席に対して、チームロゴの壁で見えないという事態...。

僕は運が悪く、DFMを応援しているのにロゴしか見えない状態でした。

それに加えて、配信卓が丸見えになっていて、だいぶギリギリな状態(時間的にも金銭的にも)で設営していたんだな~ということがわかります。

 

改善案としては、現行の大会に多い、「前面を選手の領域、他を観客席」にするのが一番良いでしょう。そうすれば舞台の後ろを配信卓にすることができますし、観客の損が少なくなります。

 

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http://imgur.com/gallery/fnnTH

▲LoLの世界大会では、過去に観客席が360°のMadison Square Gardenで一度行われています。

その際は選手ができるだけ見えるような配置に工夫されていることから、やはり検討の時間と予算が少なかったのではないか?と思われます。(画像はその様子。選手は直線状に並んでいますが、選手の顔カメラが円形に配置されています。)

 

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Major confirmed at ESL One Cologne | HLTV.org

▲改善案はこの形。後ろの席は見づらくなるというデメリットもありますが、それは仕方ないのではないか、とも考えられます。(画像はCS:GOの大会、ESL One Cologne)

 

2.ゴミについて

2014 05 01 have a seat

やはりesportsを含め、スポーツで問題になってくるのがゴミの問題。
客席にゴミが散乱している、という話はよく耳にします。

今回は、大会パートナーのマッチ セットポジションが、缶のエナジードリンクを無料配布していたため、そのゴミが多く見られました

また、配布のバルーンスティックがくたっとした姿で死んでいたので、そちらの対策も必要かと思います。

 

ゴミ箱は存在"は" したのですが、缶限定、しかもエンディングのあとすぐに出て満杯だったので、考えが回っていなかったのか?というほどでした。

バルーンスティックに関しては捨てる場所すらない状態で、缶のゴミ箱に入っているところも見え、非常に残念で仕方がありません。

 

 3.お金が足りなかった?

この大会、実はお金が足りていないのではないか?と思うところがいくつかあります。

資金面ではチケット以外のメインの収益となるスポンサーが少ない点。

ゴールドパートナーがIntel、シルバーにマッチ セットポジションとクレディセゾンが参加。

IntelはLoLのチュートリアルができるブース、マッチは飲み物配布、クレディセゾンはDFMの選手を講師としたファンミ+講習会を軸にクレジットカード作成ブースのみ。

最近のプロチーム、特にDFMが多すぎるのかもしれませんが、それらと比較するとスポンサーの数では見劣りしますよね。

 

スタッフも足りておらず、会場前の案内をするスタッフはぽつんと一人、話しかけるまで立っているだけでした。まるでスクライヤーブルーム

舞台設営もわりと簡易的なもので、資金面の問題は、なんとかして頂きたいですね。

 

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▲1Fは照明直置きが気になる・・・。

 

ただ、この大会でRiotに対して人気になりつつあるとアピールは出来たと思うので、上からのお金で改善されるかもしれません。それは今後に期待ですね

 

4.座席は分けるべき

360°の観客席、という話をしましたが、その場合は座席をチームごとに分けるべきだと思いました。
と、いうのも今回の大会、試合前に司会のひとが勧めたこともあって、各チームのコールが大きかったのです。

ですが応援チームごとに座席を分けていなかったのでコールがごちゃごちゃになっていました。

2017Springでは1位チーム、2位チームで座席が選択できたので、それだったら今回の会場のように壁があってもまだマシになったのではないか、と思いました。

 

他にも、今回配布された2本のバルーンスティックの色がそれぞれだったんですが、ちょうど2つのチームカラーの赤と青に発光する機能がついていました
好きなチームの色のバルーンスティックを使えたら、赤と青に別れていて観ているだけでも楽しい空間になったはずです

 

 

僕の感想

悪かった点が目立ちがちですが、全体としては良かったと思います。
なぜかと言えば、まだ発展途上だから、です

動員数はまだ4000人(それでも凄い)ですから、海外の大きな大会と比較することはできません。

問題は改善すればいいのです。次がもっと良くなっていれば結果オーライ

 

それよりも、ここに日本のesportsがあるんだ、と感動を覚えました。
憧れの選手がそこにいて、いつもは画面の向こうにいる人達と感動と熱を共有する。
Twitchを見るだけでは出来ない「体験」でした。次の春も必ず行きます